健康診断を受ける来場者(厚狭地区複合施設で)
健康づくりや生活習慣について考えてもらうためのイベント「SOS健康フェスタ」は17日、山陽小野田市の厚狭地区複合施設で開かれた。今回で10回目の節目。心臓病に関する医師の講演があったほか、減塩メニューの試食、スポーツ体験会などがあり、多くの人でにぎわった。
市民有志や医療・福祉関係者でつくる市のSOS健康づくり計画を推進する組織、かたつむりで行こう会(小柳朋治会長)が主催した。講演会では山口労災病院循環器内科部長の関耕三郎さんが、加齢とともに発症リスクが増す心臓病をどのように早期発見・治療するかを伝え、「治療後もリハビリや適切な運動が改善を促す」と呼び掛けた。
来場者は玉入れに競技性を持たせた新しいスポーツ「アジャタ」、市が普及を進めるSOSおきよう体操の体験会に参加して、楽しみながら体を動かした。そして食育団体が調理した地元食材を使った具だくさんの減塩みそ汁、野菜くずからうま味を抽出した栄養たっぷりのスープなどをおいしく味わった。
会場には血管年齢や骨密度の測定コーナー、認知症予防の運動講座も設けられ、宇部市東須恵の男性(54)は「血圧が少し高いので、これからも減塩を心掛けたい」と話していた。小柳会長は「全ての人に笑顔で元気に過ごしてもらえるように、引き続き健康情報の発信に力を入れる」と力を込めた。
宇部日報
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